2020年12月17日14時06分
宇宙開発戦略本部会合で発言する菅義偉首相（左から２人目）
菅義偉首相が１５日に開かれた宇宙開発戦略本部の会合で、探査機「はやぶさ２」の小惑星「りゅうぐう」からの試料回収を「世界初の成功」と発言していたことが分かった。実際には２０１０年に初代「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から砂を持ち帰っており、宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）も、初代はやぶさが世界初としている。
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菅首相は会合で「はやぶさ２による、世界初の小惑星からのサンプル回収の成功は、わが国の宇宙技術の水準の高さを世界に示す」などと述べた。
同本部の事務局機能を担う内閣府宇宙開発戦略推進事務局は「小惑星地下からの物質採取など（はやぶさ２の）世界初はいろいろある。（会合での）発言なので、詳細は省略されたと解釈している」と説明した。
政府は１５日、はやぶさ２のプロジェクトチームに対し、内閣総理大臣顕彰を贈ると発表。顕彰式は１７日午後、首相官邸で行われる。 
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