
千葉県東金市の鹿間陸郎市長(70)が今月に選挙を控えた複数の市議会議員に現金の入った封筒を渡していたことがわかりました。
市長は「政治団体への寄付で違法性はないという認識だが、回収する」としています。
鹿間市長は先月27日から28日にかけて、今月21日の東金市議会議員選挙に立候補する7人から8人の議員側に対し、「祈必勝」と書かれた封筒に現金1万円から3万円を入れて渡したということです。
一部の議員側は「受け取れない」として当日のうちに返却し、市長の行為に疑問の声も上がっています。
鹿間市長はNHKの取材に対し、「選挙に向けて、つきあいのあった議員を激励するつもりだった。個人に対するものではなく法律で禁じられていない政治団体に対する寄付だった。違法性はないと認識している」と説明しています。
一方で、「領収書のやりとりはしていない。受け取る側が政治団体への寄付と認識しているかはわからず、グレーな部分があり、議員から受け取ったらまずいのではないかという指摘もあった」と述べ、現金の回収を進めているということです。
公職選挙法は政治家の選挙区内での寄付を禁じていますが、政治団体などへの寄付は例外として認めていて、寄付を受け取った政治団体などは会計帳簿に記録することが求められます。
封筒を受け取った市議の1人は「陣中見舞いだと思って一度は受け取ったが、個人名や団体名など宛名は書かれていなかった」としています。
鹿間市長は「違法性はなかったと認識しつつもグレーゾーンがあったので、もう少し法律を勉強して、今後、取り組んでいきたい」としています。
封筒を渡されたという東金市の市議会議員の1人がNHKの電話インタビューに応じました。
議員によりますと、鹿間市長は事前の連絡なしに自宅を訪ねてきて、現金が入っているとみられる祝儀袋を差し出してきたということです。
名前などは書かれておらず、一度は受け取ったものの周囲と相談し、その日のうちに返却したということです。
市議会議員は「市長は『選挙頑張って下さい』というような趣旨のことを言っていて、陣中見舞いなんだと思った。そのあとに思い直して自宅に返しに行った。市議会議員選挙の書類の事前審査が終わったタイミングで来たのだと思うが、理由については特に心当たりはない」と話しています。
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