オーバーエイジとしてチームに合流。東京五輪・初戦南アフリカ戦から先発出場を続けていたが、第3節フランス戦で今大会2度目の警告を受け、準々決勝ニュージーランド戦は出場停止となってしまった。
チームにとって大きな痛手となった。しかし、ニュージーランド戦では代わりに出場したDF橋岡大樹(シントトロイデン)が奮闘。果敢に右サイドを駆け上がってクロスから好機を生み出そうとし、粘り強く体を張った守備で相手から自由を奪い取ろうと戦い抜いた。“後輩”が見せた姿勢に“先輩”も賛辞を惜しまなかった。
「僕の代わりということではなく、ハシ(橋岡)のキャラクターを出すことが大事だった。その部分は非常にできていたと思う。あの若さで大舞台を経験することが、SBにとって大事だと僕も分かっている。すごく大事な1試合だったと思うし、すごく緊張感のある試合をしっかり戦ってくれたと思う」
出場停止が明ける3日の準決勝スペイン戦では、橋岡がつないでくれたバトンを受け取り、再びピッチに戻ることになるだろう。勝利すればメダルが確定する大一番。「重圧と責任感を楽しみたいし、いつも通り自分がやれるプレーを質高くやっていきたい」と意気込みを示した。
(取材・文 折戸岳彦)
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