アフガン支援 ランドセル贈る小学校の思い[09/02 19:57]
アフガニスタンでは、アメリカ軍の撤退に伴ってイスラム主義組織・タリバンが実権を掌握するなど、混乱が続いています。アフガニスタンの支援活動を15年以上続けている鹿児島市の学校の関係者からは、心配の声が聞かれます。
(末吉昊斗さん)「かわいそうと思ったけど、日本も同じような状況に陥ることがいつかあるかもしれない」
鹿児島市の緑丘中学校1年・末吉昊斗さんです。今年3月に西伊敷小学校を卒業した際に、アフガニスタンの子どもたちにある物を贈りました。
(末吉昊斗さん)「ランドセルを贈る日に、朝思い出に撮った写真。贈る時は寂しくてまだ持っていたいと思ったが、贈ったらまた使われてほしいと思った」
西伊敷小学校では、2004年から6年生が使い終わったランドセルを貧困などで学習用品が不足しているアフガニスタンに贈る活動をしていて、子どもたちが家庭から持ち寄るなどしたアルミ缶回収の収益金をランドセルの送料に充てています。
これまでに贈ったランドセルはおよそ800個にも上ります。この春はおよそ50個を発送。ランドセル用の人工皮革を生産する東京の企業「クラレ」が輸送を担当し、先月中旬、隣国パキスタンに到着しました。
しかし、アフガニスタンでは混乱が続いていて、ランドセルがいつ子どもたちの元に届くのか、見通しは立っていません。
(授業)「同じ小学校や中学校の子どもたちがアフガニスタンにもいるわけだよね。想像してみてください。今この瞬間、どういう状況だと思う?」
きょうの6年生の授業では、アフガニスタン情勢の話も。子どもたちは真剣な表情で聞き入っていました。
(6年生)「日本では当たり前のように学校に行けるけど、アフガニスタンでは生活がちゃんとできてるのかなと思った」
(6年生)「ちゃんと生きていけるかなって、すごく心配」
アフガニスタンの情勢は見通せないものの、子どもたちはランドセルを贈る活動を続けていきたいと話します。
(6年生)「ランドセルが届いてアフガニスタンの子どもたちが喜べるようになってほしい」
(6年生)「実際に届くかは不安だけど、ランドセルを贈ることで、アフガニスタンの子どもたちにとっても、ランドセルにとっても、みんな幸せになれるといいなと思う」
(担任・田中秀明教諭)「長い間子どもたちがアフガニスタンの方に対する思いを持って、ランドセルを贈る活動を通して関わってきた。一日でも早く元の情勢に戻ってほしい」
この春、ランドセルを贈った末吉さんも一日も早くアフガニスタンの情勢が落ち着き、子どもたちが安心して学校に通えるようになってほしいと願っています。
(末吉昊斗さん)「できるだけ早くランドセルが着いて、子どもたちのためになればいい。アフガニスタンにも平和が戻って、僕たちが贈った大事なランドセルを背負った映像や写真を見たい」
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