鹿児島県の種子島宇宙センターから、来月、H2Aロケットで打ち上げられる予定のイギリスの通信会社の衛星が、世界最大級の輸送機で北九州空港に到着しました。
この衛星は、イギリスの衛星通信会社「インマルサット」が次世代の高速通信網を整備するためのもので、来月21日に鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケットの45号機で打ち上げられます。
人工衛星を乗せたコンテナは、きょう午前1時すぎにロシアの貨物航空会社が運行する世界最大級の輸送機「アントノフ124」で、衛星の製造企業があるフランスから北九州空港に到着しました。
運ばれる貨物は人工衛星を乗せた特殊なコンテナなどおよそ47トンで、北九州空港から船に乗せて種子島に輸送される予定です。
北九州市によりますと、人工衛星の輸入にはこれまで愛知県の中部国際空港が主に利用されてきましたが、種子島までの距離が近いことなどから今回は北九州空港が利用されたということです。
北九州市の高岡智靖空港企画課長は「海上空港である北九州空港の特徴を生かした輸送ができたのは非常によかった。実績を積み上げて貨物の物流の拠点化を進めていきたい」と話していました。
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