◇日本酒タイムカプセル
珠洲市緑丘中学校の卒業生四人が八日、中学三年生の時に宗玄酒造(同市宝立町)の酒造りに協力し、成人式まで熟成させてきた「日本酒タイムカプセル」を、蔵から取り出した。同酒造の浅田星太郎さん(34)が企画し、昨年度に成人を迎えた卒業生の分から仕込んでいる。二回目となる本年度成人を迎える二〇一六年度の卒業生七十七人のためには計二十四本を仕込んだ。能登の酒米「石川門」を当時の中学生たちが田植え、稲刈りし、酒瓶のラベルも描いた。
生徒会長だった安宅佑亮さん(20)、槻(けやき)梨菜さん(20)、音島佑哉さん(20)、樋下愛海(あいみ)さん(20)の四人が、のと鉄道旧能登線のトンネルを活用した「隧道(ずいどう)蔵」に入り、浅田さんから「成人おめでとう」と声を掛けられながら、一人ずつ酒瓶を手渡された。
安宅さんは「しみじみと時の流れを感じています。自分たちも『おいしく』なっているといいな」と話した。浅田さんは「酒の熟成と皆さんの成長がうまく重なるといいなと思っています」と伝えていた。酒は、九日に行われる成人式後の各地区ごとの集まりで味わう予定という。 (上井啓太郎)
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