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Tuesday, February 15, 2022

「ほぼ全ての警察署で金券受け取り」元警部補が供述 贈収賄事件 - 東京新聞

神奈川県警本部

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 神奈川県警が取り扱った遺体の搬送を巡り、葬祭会社から、遺族を紹介する見返りに現金や金券を受け取ったとして、受託収賄罪に問われた元大和署警部補の加藤聖被告(48)の初公判が15日、横浜地裁であった。加藤被告は起訴内容を認め、被告人質問で、県警が葬祭会社から金券を受け取る慣例があり「知る限りほぼ全ての警察署でやっていた」と供述した。

 具体例として、会社から毎月提供される数百枚の金券を換金して宴会を開いている署や、捜査員の銀行口座に現金が振り込まれている署の名前を挙げた。

 検察側は懲役2年6月、追徴金195万5000円を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決は3月15日。

 同じ事件で贈賄罪に問われた元宮前署警部補の河合博貴被告(65)と、妻で「林間葬祭」(大和市)の実質的経営者の恵子被告(60)の判決が15日、同地裁であった。

 青沼潔裁判官は両被告に懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。博貴被告は被告人質問で、金券を受け渡す慣例は自身が就職した1980年ごろからあったと供述していた。

 判決によると、両被告は2019年3月ごろから20年1月ごろ、林間葬祭を優先的に遺族に紹介するよう加藤被告に依頼し、謝礼として現金127万円と商品券137枚(68万5000円相当)を渡した。(米田怜央)

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