客室乗務員(CA)のお仕事や所作などを学ぶキャリア教育の授業が14日、沖縄県浦添市の港川小学校(飛田恭宏校長)であった。全日本空輸(ANA)から浦添市に出向している文化スポーツ振興課の野村景子さんと観光振興課の住吉真実さんが、CAとして世界を飛び回った経験で得たものを6年生5学級175人に伝えた。
(浦添西原担当・具志堅学)
野村さんは県出身で住吉さんは東京出身。ともに旅客機の客室の責任者、チーフパーサーの資格を持つ。授業ではまず、CAになるために入社後、客の安全を守る保安要員、サービス要員として1カ月半の専門訓練を受ける必要があることを紹介。
機内では消防士や看護師のような役割も担うため、専門訓練全体の4分の3を保安訓練が占めるという。一人前になった後も年に1度の保安訓練をこなしていると話した。保安点検など安全を確保するための努力や「実はとても体力がいる仕事」など、客の目に触れない苦労も語った。
「同じ会社にいるのに初めましてという乗務員と仕事をすることがたくさんある。会って数分でいいチームをつくり上げるためにチーフパーサーは一生懸命に取り組んでいる」と話し、コミュニケーション能力を磨く大切さも示した。
さらに、美しく見える所作を紹介。立つときには背筋や膝の裏を伸ばし、顎を引き前を向くよう助言した。卒業証書を受け取るときのお辞儀は、背中を丸めずに腰をゆっくりと前に傾けるよう実践を交え指南した。
授業を終えた2人に、CAになるのが夢だという宜志富ななみさん、鈴木春香さんがお礼の言葉を述べた。宜志富さんは「CAになりたいという気持ちがもっと強くなった。笑顔でいることの大切さを知った」と話した。鈴木さんは「チームワークの大切さを学んだ。外国語を勉強して、いろいろな国に行ってみたい」と目を輝かせた。
市は総務省の地域おこし企業人交流プログラムを活用し野村さんと住吉さんを受け入れている。
からの記事と詳細 ( CAから教わる卒業証書の受け取り方 乗客の目に触れない苦労話も ANAから出向の2人、小学校で授業 - 沖縄タイムス )
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