まもなく新たな年度が始まります。異動や昇進の辞令を受け取る人もいるのではないでしょうか?3月28日岡山市の美術館ではある人気者に辞令書が手渡されました。命じたのは江戸幕府の将軍。しかも役職は…隠密?
将軍から辞令を受け取ったのは・・・?
(歴史学者 磯田道史さん)
「猫之身にて多年役儀出精に付御庭番頭申付べき者也」
岡山市中区にある夢二郷土美術館で2016年からお庭番を務める「黑の助」
(記者)
「ネコにまつわる古文書書かれるのは?」
(歴史学者 磯田道史さん)
「初めてですよ。やるとも思ってなかったんですけど、猫をお庭番頭にするとかいうから、じゃあ御沙汰書がいるだろうということですね」
お庭番は、江戸時代の将軍から命令を受け暗躍した隠密です。
なんと昨年末、就任5周年を機に「お庭番頭」に昇進。
岡山市出身の歴史学者磯田道史さんが「もしも黑の助が辞令を受けるとしたら」と、古文書風の辞令書を自作しました。
(歴史学者 磯田道史さん)
「お前は猫の身で、お庭番の役目を一生懸命務めて心がけがいいので、お庭番頭に任命しますということですね」
(夢二郷土美術館 小嶋光信 館長)
「大変面白いし、ウィットに富んでいるので、本当に喜んでいます。可愛がっていただけるのではと思って、楽しみにしております」
今や、夢二郷土美術館のアイドル的存在の「黑の助」。
辞令交付で一層気持ちが引き締まったようにも見えるようニャ…出世した黑の助の活躍がますます楽しみです。
(28日19:00)
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