独立行政法人「国立病院機構」が運営する下志津病院(千葉県四街道市)の発注工事を巡る汚職事件で、収賄容疑で逮捕された同病院元企画課長の
安彦容疑者は在職中の2019年7月~20年9月、同病院が発注したタイル改修工事などを電気製品販売会社「小松電器」(同県船橋市)が随意契約で受注できるよう便宜を図った見返りに、同社社長の松丸隆行容疑者(43)(贈賄容疑で逮捕)から約90万円相当の接待などを受けた疑い。
捜査関係者によると、安彦容疑者は19年4月に同病院の企画課長に着任。わずか3か月後の同7月、松丸容疑者と三重県に泊まりがけの旅行に出かけて以降、大阪、山形、京都、石川の順に旅行を繰り返し、費用の一部を松丸容疑者に負担してもらっていた。
旅行には安彦容疑者の妻や娘のほか、機構の別の病院に勤める職員が同行したこともあった。これらの旅行と、鉄板焼き店での飲食接待(約3万円)を合わせ、接待総額は約60万円に上った。さらにノートパソコンや高級ブランドシャツなど5点(約30万円相当)を受け取っていたという。
安彦容疑者は下志津病院に赴任する以前、千葉県内の別の病院に勤めていたという。警視庁は、当時から松丸容疑者と交流があったとみて、知り合った経緯などを捜査している。
小松電器による接待などを巡っては、昨年2月に内部通報を受けて同機構が調査を開始。今年3月、不適切な接待などで職員28人が懲戒処分を受けたが、安彦容疑者は前月の同2月に自ら退職していた。
からの記事と詳細 ( 元課長、病院に着任後すぐに接待受ける…妻や娘も同行し旅行・PCや高級シャツも受け取る - 読売新聞オンライン )
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