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Friday, February 28, 2020

ミュージカルにギルドホール見学。意外にもカレーが美味しい?充実の初ロンドン旅(前編) - トラベル Watch

イギリス・ロンドン旅の前半は、ギルドホール見学やウエストエンドでの「レ・ミゼラブル」観劇です

 小さいころから、シェイクスピア、不思議の国のアリス、ピーターラビットと、イギリスで創られた作品が大好きな私。なのに、イギリスにはまだ行ったことがありませんでした。3月からアルゼンチンのブエノスアイレスに留学するのでその前に、ぶらり途中下車の旅でロンドンに立ち寄りました。

 今回は真冬だったので、湖水地方などは諦めてロンドンに5日間滞在することにしました。行きの航空会社はアエロフロート・ロシア航空です。私はロシアが大好きなので、空の上でロシア映画を観られて大満足でした。モスクワで乗り換えて、ロンドンに到着。思っていたよりは寒くありませんでした。

 夜の到着だったのとスーツケースが壊れてしまったので、そのままタクシーで宿に向かいました。到着したのはヴィクトリア・コーチ駅近くの「PubLove at The White Ferry」という1階がパブになっているホステルです。「一緒にロンドン観光しよう!」とあとから来ることになった真ん中の妹がパブに来て、無事の到着にビールで乾杯しました。

PubLove at The White Ferry
共有スペースもオシャレでかわいい

 この日は夜遅かったので、そのままベッドで休みましたが、時差ボケで早朝に目が覚めてしまいました。妹も同じだったようで、そのままイングリッシュブレックファストを食べに行くことに。1時間ほど早朝散歩をして、早朝のロンドン散歩を楽しみつつ「Hawksmoor Guildhall」に到着しました。2人ともしっかりお腹が空いていたので、フルブレックファストを注文。

「ロンドンは朝の7時半でしたが、日本は夕方だし!」と赤のスパークリングワインを注文。赤ワインが飲めない妹ですが、店員さんに白ワインを頼んだところ「絶対に赤の方がお料理に合う」と試飲させてくれて、美味しかったので赤のスパークリングにしました。お料理が到着してみると、確かに店員さんの言うとおり! 圧倒的に赤の方が合います。

 そして、スパークリングで軽めなので朝からでもスルスルとワインが入っていきます。ロンドンでは朝だけど、テンションが日本時間で夜の我々は結果的に3時間ほどお喋りしながら食事とお茶を楽しみました。

朝焼けの美しいロンドンアイ
イングリッシュブレックファスト。ベーコン、ソーセージ、血のプディング、ベイクドビーンズ、トマト、椎茸、カリカリのベイクドポテト、キャベツが入っていました
イングリッシュブレックファストブレンド。さっぱりしていて美味しい
Hawksmoor Guildhall

 ギルドホールのすぐそばだったので、目の前のドアを開けて内部を見学できないか聞いてみると、職員さんがご厚意で案内してくれることに。ギルドホールはロンドン市庁舎で、さまざまな公式行事に使われています。まずは、ギルドホールギャラリーから入場しました。第二次世界大戦で壊れてしまった建物を、復元しているそうです。小さいながらも名画で彩られているギャラリーは見応えありです。

ギルドホール(Guildhall)
18世紀後半、スペイン、フランスと領有を争ってイギリス軍の勝利を描いた絵画
小さいギャラリーだけど名画揃い

 さらにプライベートエリアも見学させていただいたのですが、セレモニーのために、テーブルセッティングや、音響照明の準備がされているところでした。ロンドンの普段一般公開されていない施設を公開する、オープンホールというイベントのときは内部見学できるそうです。

ロイヤルファミリーの様子を描いた絵画
教会を思わせるホール
立食パーティーの様子が想像できます
美しいステンドグラス
バンケットホールで照明、音響のチェック中
まさに貴族の空間。歴史あるギルドホールの美しいホール

「Crypt(クリプト:地下聖堂)」も見学させていただきました。こちらも現在バンケットルームとして利用されているそうです。

 そしてギルドホールギャラリーに戻り、エレベーターで地下へ。そこはなんと、建物の復元をしていた1985年に古代ローマ時代の円形闘技場が発見された場所なのです。そこでは動物と人間の闘いや、剣闘士の試合が行なわれていたそう。見学者のために床の一部が透明になっていて、そこからは当時戦いの血を流すために使われていた用水路を見ることができます。

 さらに、発掘されたローマ帝国当時の石も展示してあります。数年前に日本で行なわれた「怖い絵」展の目玉作品だった「レディ・ジェーン・グレイの処刑」の判決もここで行なわれました。さまざまな歴史に思いを馳せて、貴重な体験をさせていただき、ロンドン初日の観光はとてもラッキーでした。

地下室にも美しいステンドグラスが
ギルドホール地下にあったローマ帝国時代の円形闘技場の様子

 そのあとは、すぐ近くのカフェで少し休憩をして眠くなった妹はホテルへ、私は近くのセントポール大聖堂に向かいました。セントポール大聖堂は英国教会の教会です。外観が私の大好きな造りの教会。入場料、大人は20ポンド(約2860円、1ポンド=約143円換算)ですが、それだけの見応えがありました。

 地下室もあり、お土産屋さんも充実、トイレやカフェもあります。ドーム上部は階段で登れますが、かなり段数があります。途中まではエレベーターがありますが、その先も段数があるのでお年寄りや足に自信のない方は難しいかも。ドーム上部のストーンギャラリーから、ロンドンの街を一望できました。

かわいいロンドンのカフェ「SOHO」
全体を撮れないくらい大きな外観とセントポール大聖堂内部
荘厳なパイプオルガンと独特の英国教会の内装
地下室内部とお土産屋さん、頂上から見えるロンドンの街並み

 それから日本の交通系ICカードのようなオイスターカードを購入し、地下鉄でヴィクトリア駅に帰りました。自販機は日本語表示もあるので、簡単に購入することができました。7日間の乗り放題もありましたが、私は5日間だけなのでチャージして利用しました。デポジットは5ポンド(約715円)で、5ポンドからチャージして使うことができます。

 ロンドン2日目の夜は、念願のウエストエンドでミュージカル鑑賞です。アメリカのブロードウェイで大人気の「ハミルトン」。アメリカ建国の父、アーサー・ハミルトンの伝記的ミュージカルで、なんと音楽がヒップホップ (hip hop)なんです。ミュージカルとヒップホップ?と思いましたが、素晴らしいダンサーと俳優さんの歌で、見事に調和していました。ダンスはミュージカルらしいシアター系で、歌はラップ。これは人気なのもうなづけました。

ロンドン・ヴィクトリア駅近くのヴィクトリアパレス劇場
最初のシーンのセット
ハミルトングッズ

 翌日は、たまたまロンドンに同じ日程で来ている日本人の友人とランチに。今回、私は5日間だけなのでSIMカードの購入はせず、街中のWi-Fiのみを使っています。空港などで20ポンド(約2860円)からでSIMカードは購入できますが、駅やデパート、レストランなどに必ずフリーWi-Fiがあるのでそこまで困りません。待ち合わせが不安だったので、彼女の滞在するショーディッチ(Shoreditch)のホテルまで地下鉄で行きました。

 彼女と合流して、インド料理の「DISHOOM」へ。こちらは有名店のようで、とにかく広い店内が賑わっていました。チキンマレイ、ラムのビリヤニ、ダールという豆の煮込みを注文。これが想像を絶する美味しさでした。インドがイギリスの植民地だった時代があることから、インド系移民が多く、スーパーでもたくさんインド料理のお惣菜が並ぶロンドン。さすがの美味しさでした。

DISHOOM外観。カフェのようなかわいい店構え。表通りから、1つ裏に入った方が入口です
左上から時計回りにラムのビリヤニ、チキンマレイ、ダール

 美味しく食事をして、そのあとは妹と一緒にウエストエンドに「レ・ミゼラブル」を観劇してきました。日本でも大人気のミュージカルで、映画化されたのも記憶に新しいですね。フランスのビクトル・ユーゴーの小説が原作で。囚人の男が改心し、さまざまな人々と関わることで人生をまっとうする、というストーリーです。

 セリフはなく、オペラのようにすべ歌で構成されています。母が私の子供のころに日本版レミゼラブルのミュージカルに出演していて、何度も観に行った大好きな作品です。

 いつかウエストエンドでレミゼを観るのが夢だったので、感慨深いものがありました。当時、女手一つで舞台に立ちながら3姉妹を一生懸命育ててくれた母を思い出しながら、妹と一緒にウエストエンドで観劇することができて本当にうれしかったです。

ピカデリー・サーカス駅から、劇場街の様子
主人公の娘、コゼットの有名なイラスト
開演前の幕

 帰りはオイスターカードを使い、バスで宿に戻りました。子供のころから憧れたロンドン旅ですが、来てみるとイギリスの人々が親切で優しくて圧倒的にノリがよくて驚いています。

 日本人に似ていると聞くので、シャイなのかな?と思いきや、結構なハイテンションなので話していてとても楽しいです。

 前半は観劇や友人に会えたり、ラッキーでギルドホール内部を見学できるなど、人とのご縁に感謝する旅になりました。後半はどうなることやら。妹とともに、安全に気を付けつつ後半も楽しみたいと思います。

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