400円超上げ、2万5200円台で推移する日経平均株価(10日午前、東京都港区)
10日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は大幅に続伸し、前日に比べ400円ほど高い2万5200円台前半で推移している。取引時間中に2万5000円の節目を超えるのは1991年11月5日(2万5100円68銭)以来およそ29年ぶり。9日に米製薬大手のファイザーが開発中の新型コロナウイルスワクチンの治験で高い効果を示すデータを発表したことで、感染収束への期待が広がり投資家が運用リスクを取る姿勢を強めた。
9日、米ファイザーが独ビオンテックと開発中のワクチン治験で予防の有効性が90%を超えたとする初期データを発表したことで、感染収束と経済活動の本格再開への期待が広がった。同日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均が前週末比834ドル高と急反発。欧州でもドイツ株式指数(DAX)が4.9%高など軒並み大幅高で終えた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸している。
米大統領選を巡って民主党のバイデン候補が当選を確実にし、不透明感が薄れたことも投資家のリスク資産に対する楽観的な見方を後押ししている。日本時間10日午前の外国為替市場では前日に比べて円相場が急落し1ドル=105円台前半で推移していることで、自動車株など円安の恩恵を受けやすい業種に広く買いが集まっている。
日産自、三菱自、SUBARUが買われている。9日に関西みらいの完全子会社化を発表したりそなHDも高い。日本製鉄、神戸鋼なども買われている。一方、9日に2020年4~9月期の連結純利益が前年同期比4.5倍になったと発表したソフトバンクGは安い。エムスリー、ヤマトHDなどコロナ禍に需要を伸ばした企業は売られている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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