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Tuesday, December 15, 2020

14年前のインテルCPUを8.36GHzにオーバークロックした強者 - ギズモード・ジャパン

まだ現役で行け……。

とあるオーバークロッカーが、14年前のIntel(インテル)プロセッサを使って偉業を成し遂げました。TechSpotによると、HWBot.orgユーザーのivanqu0208さんは2006年末に発売されたIntel(インテル)のシングルコア/シングルスレッドプロセッサCeleron D 347を、3.06GHzのベース周波数を8.36GHzにまでクロックアップさせたのです。

比較のために、インテルのデスクトップ向け第10世代プロセッサ「Core i 9-10900 K」は10コア/20スレッドを搭載しており、ベースクロックは3.7GHzで最大5.3GHzのブーストクロックのところを7.71GHzまでクロックアップできたことが、HWBotCPU-Z OC World Recordsによって記録されています。

CPUを定格よりも遥かに速く動作させるには、低温に保つ必要があります。熱心なオーバークロック愛好家は液体窒素を流したり、液体窒素のブロックで囲んだりして、CPUを冷やします。このような極端な冷却をしなければ、8GHzを超える速度は実現できません。なおCPUが最高動作温度を超えると、マザーボードは一般的にフェールセーフの観点からPCの電源をオフにします。このことも、14年前のプロセッサでこのオーバークロックが実現できたことをさらに際立たせます。

しかし8.36GHzの速度は、これまでに記録された最速の速度ではありません。2014年に達成された最高CPUクロックレートのギネス世界記録である8.72GHzは、AMDの従業員がテキサス州オースティンの本社でAMD PiledriverベースのFX-8370プロセッサを使って達成したものです。同プロセッサは発売されたばかりのものなので、Celeron D 347よりもかなり新しく、コア数もスレッド数も多いのも事実。さらにユーザーがスコアを提出し、検証できるCPU-Z OC World Recordsによると、史上最速はAMDのFX-8350プロセッサによる8.8GHzとなっています。

発売当時、Celeron D 347はオーバークロックのしやすさから、オーバークロッカーの間で人気となりました。シリコンに含まれるランダムな不純物がオーバークロック性能に影響を与えることがありますが、Celeron D 347は明らかに特に優れた個体だったようです。もちろんこのような液体窒素に頼らなくても、多少のオーバークロックは十分に楽しめますよ!

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