探査機「はやぶさ２」の、小惑星の砂が入ったとみられるカプセルは、最終目的地である神奈川県相模原市のＪＡＸＡ＝宇宙航空研究開発機構の施設にトラックで到着しました。
オーストラリアの砂漠地帯で６日、回収された探査機「はやぶさ２」のカプセルは、飛行機でオーストラリアを出発して８日午前７時すぎに羽田空港に到着しました。
そして、トラックに積み替えられ、最終目的地である神奈川県相模原市のＪＡＸＡ宇宙科学研究所に午前１０時半すぎに到着しました。
トラックが到着すると、関係者が出てきて手を上げたり、拍手したりしたほか、「大漁」と記された大きな旗を手に記念撮影をするなどして喜んでいました。
そして、荷台からカプセルが入った金属製のケースが慎重に運びだされ、建物の中に運び込まれていました。
研究所には専用の施設が設けられていて、外気に触れることなく中のサンプルを取り出したり、顕微鏡や機器で分析したりできるようになっています。
カプセルのふたが開けられるのは今月中旬になると見られ、半年ほどかけて試料の記録をとり、来年の６月頃から本格的な分析を行うことになっています。
カプセルが運び込まれる相模原市のＪＡＸＡ宇宙科学研究所の正門の前には、出迎えのために近くの商店街の関係者や市の職員など大勢の人たちが集まり、「夢をありがとう」などと書かれた横断幕を掲げました。
そして、午前１０時半ごろにカプセルを積んだトラックが到着すると、盛大な拍手をおくり、「お帰りなさい」と声をかけて出迎えていました。
近くの商店街の会長の萩生田康治さんは「６年間、このときを待っていました。地域も１つになって盛り上がっています」と話していました。
また、長年、商店街の中心となって応援してきたという茅明夫さんは「感激で泣きそうです。はやぶさ２が生きがいになっていました。地元でカプセルが公開されたら、ご苦労さんと声をかけたい」と話していました。
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