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自宅療養中の新型コロナ感染者の容体が急変し、死亡するケースが相次いでいます。自宅療養者からの相談が急増しているという民間救急の現場を取材しました。 ▽利用者が倍に…心肺停止のケースも 新型コロナの患者を自宅から病院などへ搬送する民間救急。 「かご屋」では12月以降、利用者が約2倍になったといいます。取材したこの日、保健所からの依頼で自宅で待機している70代の男性を病院まで送ります。その搬送中にも依頼の電話が絶えません。最近では、搬送する病院もなかなか決まらない状況で、最悪のケースにも遭遇したそうです。 木原正昭 代表 「先週くらいの話ですけども、自宅で療養されていた80代ぐらいの方が急変したので、保健所が病院を探している最中になかなか見つからなくて、まず民間救急を手配していただいて、私たちが1時間後くらいにお客様のご自宅に到着しました。着いたら救急車が先に到着していて、(患者が)心肺停止になってしまったみたいなので、それで運ばれていったというケースがありました。その時はご家族も保健所に連絡したくても電話がつながらなかったりとか、そういう実態がこれから増えてくると思います」 東京で自宅療養している人は12月1日には996人でしたが、きょう24日は8474人。自宅療養者の健康観察は本来、保健所が担う業務ですが、すでに限界を迎えつつあるようです。 ▽「保健所のキャパシティはすでに超えた」と思う 医療が手薄な夜間や休日に、オンライン診療や救急の往診を行っている「ファストドクター」。 今、寄せられる相談に異変が起きていました。新型コロナの陽性が判明したものの、保健所からの連絡が来ず、何日も待たされるケースが相次いでいるのです。 取材したこの日も自宅療養中の患者から次々と相談が。30代の男性は、39度近い高熱を出し、新型コロナに感染した疑いがあります。男性には、糖尿病の基礎疾患があり、急きょ医師が往診に向かうことになりました。診察中も咳が止まらない男性。PCR検査の結果は、陽性でした。 菊池亮医師 「保健所からの連絡があるまでの間は治療方針が決まらないので、皆さんかなり不安に感じられているようです」 水野敬志 代表 「保健所のキャパシティはすでに超えていると思います。入院の手配に関しては、本当に保健所じゃないと手配できませんので、それが調整できるまでの間、何とか患者様の不安を取り除いていく」 東京都は去年11月「自宅療養者フォローアップセンター」を開設し、一部の地域でLINEでの“健康観察”などを行ってきました。あす25日からは順次、対象を都内全域に広げ、少しでも保健所の負担を減らすとしています。
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