ポストカードとしても使える新しい観光パンフレットを――。奈良市の県立西の京高校の生徒3人がインターネットで資金を集めるクラウドファンディング(CF)を使って、二次元コード「QRコード」が付いたちょっと変わった市内の「観光パンフレット」を作った。
手がけたのは、同校地域創生コース3年の松川統吾さん(17)、戸上彗(けい)さん(18)ら3人。授業の課題で、2年の時から「奈良のパンフレット」について研究、大きいパンフレットだと持ち運びに不便などの問題点に気づいたといい、ポストカード型の「観光パンフレット」を思いついた。
全部で6種類あり、表面には、同校写真部に所属する松川さんが撮影した▽東大寺大仏殿▽興福寺・中金堂▽薬師寺▽奈良公園▽平城宮跡▽春日大社・万灯籠(とうろう)――の鮮やかな写真を掲載。裏面には、多言語で観光名所やイベントなどを紹介する市観光協会のサイトにつながるQRコードを載せ、スマートフォンなどで情報を入手できるようにした。切手を貼れば、ポストカードとしても使える。
アイデアを実行するため、2020年10~11月に「今までにない次世代パンフレットで奈良の観光推進を」と呼びかけ、CFで資金約21万円を集めた。これまでに計7200枚を作成し、市内のホテルや観光案内所、飲食店などで配布している。
新型コロナウイルスの影響で県内を訪れるインバウンド(訪日外国人客)は「ゼロ」となっているが、松川さんは「早く外国人観光客が戻り、手に取ってほしい。その日を待っています」。ポストカードとして国内外に送られることで、奈良の魅力を知ってもらう機会が増えることも期待する。【久保聡】
からの記事と詳細 ( はがきで受け取る「観光パンフ」 掲載のQRコードで情報入手 奈良の高校生作成 - 毎日新聞 - 毎日新聞 )
https://ift.tt/2N4MHR4



No comments:
Post a Comment