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Tuesday, March 9, 2021

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた銀河がこの世のものとは思えないほど美しい - GIZMODO JAPAN

イメージ図じゃなくて、本物の写真です。

NASAのハッブル宇宙望遠鏡が捉えたこの美しい渦巻銀河は「NGC 2336」(大きい画像はこちら)。エルンスト・ヴィルヘルム・テンペルというドイツの天文学者が、口径がたった28センチしかない望遠鏡でNGC 2336を発見したのは1876年のことでした。それから100年以上経った今、主鏡の口径が2.4メートル(約10倍!)あるハッブルが捉えたこの写真は、テンペルの時代には想像もつかなかったほどのディテールと輝きに満ちあふれています。

NGC 2336はきりん座の方向に1億光年ほど離れたところにあります。8本の渦巻腕(うずまきうで)から成り、直径はおよそ20万光年。中心の「バルジ」と呼ばれるふくらんだ部分にはたくさんの年老いた星が赤みを帯びた光を放ち、渦巻腕には若い星がガスや塵に包まれながら青く輝いています。

1987年8月16日にはNGC 2336において超新星爆発が観測されました。後の調査により1a型だったことが判明し、爆発したのは白色矮星(はくしょくわいせい)だったと考えられています。

ところで、我らが天の川銀河もNGC 2336と似た渦巻銀河です(正確には棒渦巻銀河なのですが)。大きさこそは10万5,000光年とNGC 2336の半分くらいしかありませんが、渦巻腕が美しいカーブを描きながら青く輝いているところ、中央に星がたくさん集まってバルジを形成しているところは同じです。

地球から天の川銀河の全体像を捉えることは不可能です。でも、想像力だけ働かせてふわりと地球の大気圏を突破し、月をかすめ、太陽系を脱出し、星間空間を走り抜けていくつもの銀河を通り越し、やがては天の川銀河の外側に出られたなら…。そこにはハッブルが撮ったこの写真みたいに光り輝く天の川銀河の姿が視界いっぱいに広がっているのでしょうか。

Reference: NASA, 天文学辞典(日本天文学会)

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