コロナが終わったら、 最初に行きたい場所はどこですか?
いっぱいありすぎて決められないなぁ。米Gizmodo編集部のゲーム系端末レビューでおなじみのJoanna記者は、今、「Windows XPの丘」に想いを馳せているそうです。Windows XPのデフォ壁紙の丘(トップ画像)は実在します。以下、XPの丘に行きたいJoanna記者のエッセイ記事。ちょっとエモいよ。
Windows XPのあのアイコニックな壁紙(草原画像)のことを、ふと思い出すことがあります。SNSで関連記事や動画を見ると、ハッピーな気持ちが湧いてきます。先日、SFGateのこの記事を見て、幸せな思い出と共に、柔らかな芝の上に寝転がり、頬を風がなでていく様子を想像しました。見上げる空には雲がWindowsロゴを作り、ついこのメロディを口ずさんじゃうような景色。
Windows XPの壁紙画像は、カリフォルニア州ソノマ群のとある丘を、写真家チャールズ・オレア氏が撮影したもの。オレア氏は、1996年、この写真を、自身がローンチを手伝ったストック画像サービスに登録。数年後、このストック画像サービスは、また別のストック画像サービスに買収されたのですが、そこはMicrosoft御用達のサービスだったのです。こんな縁と経緯を経て、オレア氏は画像の永久使用権をMicrosoftに売却、あのXP背景画像となりました。
真っ青な空と草原が美しいXPの丘を思う時、私の心の中には2つの記憶がよみがえります。まず、空港で富士通のノートPCを膝に広げ、空港の椅子のアームレストをマウスパッドがわりに、小さなマウスを操りながら、左耳と肩に携帯電話を挟んで友達と話している自分の姿。『Star Wars Galaxies』のゲーム友と、惑星ナブーで飲みに行こうなんて話をしていた思い出です。この景色からさらに思い出すのは、私が最初に使ったWin XP端末は富士通だったということ。高校の卒業祝いにもらって、その後4年間の大学生活をともに乗り切った端末。大学進学前の夏休みは『Star Wars Galaxies』にのめり込みました。空港での待ち時間でもプレイしたくらいはのめり込んでいました。朝起きてまずゲームをし、バイトに行く前には、いない間もレベルアップできるようにマクロを組んだくらいにはハマっていました。大人になっていろんなことに追われる前の、楽しい日々の思い出です。
次に思い出すのは(たぶんこっちの方が思い出としては重要ですけど)Windows XPは父のお気に入りOSだったということ。XPはMicrosoftが最初にビジネス&消費者市場のどちらも手にしようと作ったOSであり、コンピュータエンジニアだった私の父はこれが大好きでした。唯一お気にめさなかったのは、スタートバーのデザイン。草原に合わせたようなカラーリングがカラー粘土みたいだと言っていたの懐かしい。このデザイン以外は、本当に全部好きだったんですって。
XPの草原に思い入れがある人なら、1度は実際の丘を訪れようと思ったことがあるかもしれません。私のようにカリフォルニア在住の人ならなおのこと。さて、私は今まで1度も行ったことはありませんが、SFGateの記事で正確な場所もわかったことだし、本当に行ってみようかな。大学時代をともにしたOSのデフォルト壁紙の場所にリアルで行ってみたいという少々オタクな好奇心がないと言えば嘘になりますが、行ってみたい本当の理由はやっぱりうちの父。
私の父はすでに他界していますが、遺灰を海にまいて欲しいという遺言がありました。そこで、家族でボートをレンタルし、父の願い通り太平洋のある場所で遺灰をまいて追悼しました。ボートレンタルは決して安くはなく、お葬式代と同じくらいしました。お葬式の代わりなのでそれはいいのですが、問題は父を悼むため灰をまいたあの場所に再び行こうと思うとボートレンタルは高いということ。お墓の前で故人を偲ぶように、特定の場所で父を思い出したいと考えると、そのたびにボートレンタルは無理なので、どこか適した場所があったらなぁと思います。そこで、あの草原。WIndows XPの丘です。
あの草原まで、本当に行ってみようかな。私と父の特別な場所として、あの丘はきっと悪くないと思うから。
からの記事と詳細 ( 亡き父との思い出の場所? いつかWindows XPの丘に行こう - ギズモード・ジャパン )
https://ift.tt/3t0HQzU
科学&テクノロジー
No comments:
Post a Comment