雲仙・普賢岳が噴火してから17日で31年となるのを前に、九州大学や地元自治体の防災担当者らが平成新山の山頂にのぼり、新たに溶岩ドームを突き破って出ている巨大な柱状の溶岩がことし夏に崩れた場所が確認されました。
九州大学地震火山観測研究センターと島原市は、雲仙・普賢岳の噴火によってできた不安定な溶岩ドームの現状を確認するため定期的に登山を行っています。
15日は地元の自治体や警察の防災担当者などおよそ90人が参加し、高さ1080メートルの仁田峠を出発し、ふだんは立ち入りが禁止されている警戒区域に入って山を登っていきました。
そして、およそ3時間かけて高さ1400メートル余りの平成新山の頂上に到着しました。
山頂には、地下から溶岩ドームを突き破って出てきた巨大な柱状の溶岩がいくつもありますが、茶色っぽく腐ってもろくなり、ことし夏に新たに崩れた場所も確認されました。
また、山頂の東側の斜面には溶岩の堆積物があり、大きな地震や大雨で大規模に崩落すれば、最悪の場合、有明海まで到達するおそれがあるということです。
九州大学地震火山観測研究センターの清水洋特任教授は「溶岩ドームの東側の斜面は現在でも小さな崩落があるので、溶岩ドームやその周辺の斜面は依然として大規模な崩落の危険性が残っている」と話していました。
からの記事と詳細 ( 平成新山の山頂 巨大な柱状溶岩が新たに崩れた場所を確認|NHK 長崎県のニュース - NHK NEWS WEB )
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