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Monday, December 6, 2021

1日で100万円 常識外れの「とても受け取れない」文通費 | | 小野泰輔 - 毎日新聞

机に分厚い現金入り封筒

 初登院した11月10日、議員会館の部屋に戻ると机の上に封筒があった。はがすと内側に明細が印刷されている特殊な封筒だったが、分厚い現金の札束が入っていた。

 10月31日分(1日分)の歳費と11月分の歳費全額、10月分の文書通信交通滞在費(文通費)100万円、11月分の上半期の文通費50万円、全部で260万円ぐらいあった。今時こんな額の現金などなかなか見ないが、新人の場合、口座の登録が間に合わないため、現金での支給になったという。

 一見して違和感があった。10月31日、1日しか議員として身分が発生していないのに、活動経費である文通費が10月分まるまる支給される。そもそも議員としての活動がない期間のものが支払われるということに非常に違和感を感じた。歳費は日割りだったので、よけいに文通費のおかしさを感じた。

 明らかに世間の常識から外れている。10月に1日しか在籍していない新入社員が10月分の経費を全額支給されるなどということがあるはずがない。

投開票日から議員の身分?

 そもそも衆院選の投開票日の10月31日に議員の身分が発生することも違和感があった。当選証書を受け取った11月6日か、初登院の11月10日という感覚が普通ではないか。すぐに衆院事務局に問い合わせたが、法律上そうなっていると説明されただけだった。私だけではなく新人議員はみなおかしいと思ったのではないか。

 私は比例復活(比例東京)だったため、報道で当確が出たのも11月1日未明だった。それで10月31日に議員だったと言われても、そんな感覚は全くない。10月には議員としての活動はしていない。なのに経費が支給されるのは明らかにおかしい。「ちょっとこれは受け取れない」ということが一番の思いだった。

経費に領収書が必要なのは当たり前

 文通費は名前こそ文通費だが、法律では使途が決められていない。…

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