仙台市内の薬局では、外に設置したロッカーを活用して店に入ることなく24時間いつでも薬の受け取りができるサービスが今月から始まり、注目されています。
このサービスを始めたのは、県内で35店舗を経営する仙台市の薬局です。
このうち、若林区の1店舗で今月1日から、スマートフォンで24時間いつでも開けることができる特殊なロッカーを導入しました。
ロッカーの利用には、スマートフォンに入れた専用のアプリが必要で、薬の準備ができると利用者に通知し、本人がスマートフォンを操作して開ける仕組みになっています。
この薬局では、利用者が多いときには薬の受け取りまでに1時間ほどかかるということで、新型コロナウイルスの感染対策で店内が混み合わないようにしようと、このロッカーを導入しました。
ロッカーの中の温度は薬の品質を維持するため、常に10度程度に保つことができ、処方箋の有効期限内ならいつでも受け取ることが可能です。
感染対策だけでなく、薬を待っている間に別の用事を済ませたあと、都合のよい時間に薬を受け取れるため、利用者からは好評だということです。
今回のサービスを導入した「ひかり薬局」薬局業務部の戸羽孝太朗部長は「ロッカーの導入で新型コロナ対策と待ち時間の有効活用につながるので、ぜひ利用してもらいたい」と話していました。
この薬局によりますと、今後、処方箋を電子化する仕組みを利用して、薬局に直接、処方箋を持ち込まずに薬を受け取ることができるサービスの導入も検討しているということです。
【”非接触型”サービスの導入進む】
新型コロナウイルスの感染対策が求められるなか、新しいシステムや機器を導入して対応する動きが広がっています。
手で触れたり、人と接したりしなくても利用できる”非接触型”と言われるサービスです。
仙台空港は、新型コロナの影響で2年前から運休が続いている国際線のことし10月の再開に向けて、感染対策を強化しようとしています。
搭乗手続きの際に、ディスプレーに直接触れず、指を近づけるだけで操作ができる自動チェックイン機を新たに導入して対応しようとしています。
また、埼玉県の所沢駅では、ことし3月までのおよそ1か月間、新たなサービスの実現に向けて実証実験が行われました。
改札の中や外など4か所に、冷凍機能が付いたロッカーが設置され、専用のアプリから弁当やおかず、生鮮食品などの注文や支払いが可能で、店員を介さずに受け取ることができます。
一方、非接触型の仕組みを住まいに活用した事例もあります。
鹿児島市にことし完成したのは、手を触れずに鍵を開けることのできる分譲マンションです。
部屋の鍵を身につけたり、バッグに入れたりするだけで、入り口の自動ドアのロックが解錠されます。
さらに、手をかざすだけでボタンを操作できるエレベーターも設置され、非接触で玄関までたどり着くことができるということです。
コロナ禍で高まった”非接触のニーズ”に応えようという技術の開発も活発になっています。
感染対策で進む非接触のサービスの導入が今後、日常の暮らしのなかでどのように定着していくのか、注目されています。
からの記事と詳細 ( 薬局のロッカーで薬を受け取り 24時間いつでも|NHK 東北のニュース - nhk.or.jp )
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