22/08/11
家計・ライフ
1人最大2万円分のマイナポイントがもらえる「マイナポイント第2弾」が2022年6月30日より本格的にスタートしました。すでにもらった方もいるでしょう。もしもらっていない方がいたら、期限内にもらわないと大損ですので、早めの手続きをおすすめします。
今回は、マイナポイント第2弾を受け取る3つの条件と手順、赤ちゃんや子供の分のマイナポイントを受け取る時の手続きと注意点を解説します。
マイナポイントは赤ちゃんでも子供でももらえる
マイナポイントは、電子マネー・QRコード決済・クレジットカードといったキャッシュレス決済で利用できるポイントです。次の3つの条件を満たした場合、1人最大2万円分のマイナポイントを受け取ることができます。
●マイナポイントを受け取るための3つの条件
①マイナンバーカードを新たに取得し、マイナポイントを申請する:最大5000円分
②マイナンバーカードに健康保険証の利用登録を行う:7500円分
③マイナンバーカードに公金受取口座の登録を行う:7500円分
①は、対象のキャッシュレス決済を登録して、そのキャッシュレス決済でチャージまたは買い物を行うことで、その利用額の25%(最大5000円分)のマイナポイントが付与されるというものです。ただし、すでにマイナポイント第1弾で5000円分のポイントをもらった人は対象外です。
②はマイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにする手続き、③は国からの給付金を受け取る口座を登録する手続きです。②と③は、手続きだけでマイナポイントがもらえます。
マイナポイントは、マイナンバーカードを取得して3つの手続きをした人なら、赤ちゃんでも子供でももらえます。といっても、赤ちゃんや子供が手続きするのは無理なので、保護者(法定代理人)が手続きできるようになっています。
15歳未満の未成年者のマイナポイントの申請は、本人の代わりに保護者(法定代理人)ができるようになっています。
また、15歳〜18歳未満の未成年者のマイナポイントの申請は、特段の理由がない限り本人が手続きを行う(保護者が手続きを行う場合も、本人同席で行う)となっています。
どちらにせよ、子供1人あたり2万円分のマイナポイントが受け取れるのですから、申請しないのは損です。ぜひ申し込みを行いましょう。
子供のマイナポイント第2弾の受け取りに必要なものは? 注意点は?
マイナポイント第2弾の受け取りは、スマホから簡単にできます。
子供の分のマイナポイントを受け取るために用意する「7つ道具」は、次のとおりです。
●マイナポイント第2弾の受け取りで用意するもの
①スマホ
②子供のマイナンバーカード
③子供の利用者証明用電子証明書(4ケタの数字)
④マイナポータルアプリ
⑤マイナポイントアプリ
⑥子供名義の銀行口座
⑦対象キャッシュレス決済サービス
ただ、子供のマイナポイント受け取りには、2つの注意点があります。
●子供のマイナポイント受け取りの注意点1:同じ「キャッシュレス決済サービス」で受け取れない
マイナポイントは、原則として本人名義のキャッシュレス決済で受け取る必要があります。しかし、未成年のマイナポイントは、保護者名義のキャッシュレス決済でも受け取ることができます。ただし、ただし、同じキャッシュレス決済サービスで複数人のマイナポイントを受け取ることはできません。
たとえば「自分と3人の子供のマイナポイントをすべて受け取る」場合には、「PayPayと楽天ペイとSuicaとWAON」のように、合わせて4つのキャッシュレス決済を用意する必要があります。
●子供のマイナポイント受け取りの注意点2:公金受取口座の登録は「子供名義」の銀行口座
公金受取口座として登録する口座の名義は「マイナンバーカードに記載されている名前」と同じにしなければならないので、親名義の口座を登録することができません。ですから、マイナポイントの申請の前に子供名義の銀行口座を開設しましょう。
子供の銀行口座は銀行や郵便局など金融機関で簡単に作れます。子供名義の口座はお金教育の観点からも役立つので、この機会に作っておくのがおすすめです。
なお、スマホは自分のスマホで問題ありません。あらかじめマイナポータルアプリとマイナポイントアプリをインストールしておきましょう。
マイナンバーカードの健康保険証登録・公金受取口座登録はすぐできる
マイナンバーカードの健康保険証登録・公金受取口座登録はとっても簡単です。
●マイナンバーカードの健康保険証登録
マイナポータルアプリの画面より
マイナポータルアプリを開き、「マイナンバーカードの健康保険証利用申込」を選択します。続く画面で、子供のマイナンバーカードの4桁の暗証番号を入力し、子供のマイナンバーカードをスマホで読み取ります。
これだけで、マイナンバーカードの健康保険証登録が完了します。
●マイナンバーカードの公金受取口座登録
マイナポータルアプリの画面より
マイナポータルアプリを開き、「公金受取口座の登録・変更」→「口座情報を登録する」をタップし、名前・メールアドレスを入力。続く画面で子供名義の銀行口座の情報を入力すれば手続き完了です。
マイナポイントの期限に要注意!
子供の分のマイナポイントも、簡単な手続きでもらえることを紹介してきました。子供名義の銀行口座を開設するのが、もしかしたら多少手間かもしれませんが、それでも1人最大2万円、家族が4人なら最大8万円分のマイナポイントがもらえるのですから、やらないともったいないですね。
ただし、マイナポイント第2弾の受け取りには、期限があります。
・マイナンバーカードの申込み:2022年9月末まで
・マイナポイントの申込み:2023年2月末まで
この期限を過ぎると、マイナポイントは受け取れなくなります。まだマイナンバーカードを申込んでいないならば、9月末までに申込むのがおすすめ。また、マイナンバーカードが手元に届いたら、忘れないうちに、早めの手続きをおすすめします。
今回の内容は動画でもご紹介しています。ぜひご覧ください。
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頼藤 太希 (株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、アメリカンファミリー生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に6年間従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や『Mocha(モカ)』を運営。資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『はじめてのお金の基本』(成美堂)、『はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂)など著書多数。日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。twitter→@yorifujitaiki
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