兵庫県西宮市の西宮市立図書館は2023年3月7日、JR西日本の西宮駅自由通路に「予約図書受取ロッカー」を設置した。利用者は図書館の休館日を含めて年末年始を除く24時間、ロッカーで図書を受け取ることができる。
西宮市立図書館で図書の貸し出し予約をした利用者は、貸し出し可能となったことをお知らせするメールが図書館から届いた後、図書館のホームページでロッカーの利用を申し込む。その後、予約した本がロッカーに到着したことをお知らせするメールが図書館から届いたら、ロッカーで本を受け取ることができる。図書館ホームページのロッカー利用申し込みから、図書のロッカー到着までの期間は2~3日となる。
ロッカーの預かり期間は3日間で、図書の貸し出し期間は通常の貸し出し期間にロッカー預かり期間の3日間を合わせた17日間となる。ロッカーの預かり期間内に受け取りがない場合、西宮市の中央図書館が通常の貸し出し期間(14日間)まで図書を預かり、利用者はロッカー預かり期限日の翌々日の開館日以降、中央図書館で図書を受け取ることができる。ロッカーのサイズは幅41cm×奥行き41㎝×高さ10㎝で、ロッカーに入らないサイズの図書の受け取りはできない。
JR西宮駅の自由通路は西宮市が管理する公道であり、ロッカー設置スペースの使用料は発生しない。また、市立図書館がロッカーに図書に搬送・回収する際に使用する駅前の駐車場は、JR西日本との取り決めで、JR西日本が所有する駐車場を1日20分程度、無償で利用できることとなっている。JR西日本では、今回の取り組みは、SDGsの17ゴールのうち、特に4番、11番、17番に貢献するものと位置付けている。
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