食料品など物価の高騰が続くなか、千葉県では、教育費などのかさむ小・中学生と高校1年生を対象に1人あたり1万円を給付するための補正予算が5月16日に県議会で成立しました。
給付金はどのように受け取ることができるのか?給付の時期はいつごろなのか?なぜ小1から高1なのか?いま、わかっている情報をまとめました。
小・中・高1に一律1万円を現金給付
千葉県は、物価高騰対策の一環として、県内のすべての小学生・中学生・高校1年生に現金1万円を給付する方針を固め、関連する60億円を盛り込んだ総額209億円あまりの補正予算が16日、県議会で成立しました。
1万円の給付については、県の貯金にあたる基金のうち、「災害復興・地域再生基金」から60億円を取り崩し、財源とします。
なぜ対象が、小学生と中学生、高校1年生なの?
千葉県は、給付対象を小1~高1とする理由について、次のように説明しています。
小学生と中学生:物価高騰の影響を踏まえ、習いごとや体験活動などにかかる経費の負担を軽減し、将来を担う子どもたちが豊かな成長につながる機会を得られるようにするため
高校1年生:物価高騰の影響を踏まえ、制服や教材などの購入費の負担を軽減するため
文部科学省の「子供の学習費調査」(2021年度版)によると、保護者が支出した1年間平均・子ども一人あたりの習い事などの「学校外活動費」は、公立幼稚園の園児で9万円あまり、公立小学校の児童で24万円あまり、公立中学校の生徒で36万円あまり、公立高校(全日制)の生徒で20万円あまりとなっています。
また、「学習費総額」は、1年間平均・子ども一人あたり、公立高校(全日制)1年生で62万円あまりだったのに対し、2年生と3年生は45万円あまりでした。
給付の方法と時期は?
いつ、どんな方法で給付金を受け取ることができるのか、気になるラッカ!
千葉県によりますと、小中学生は住んでいる市町村を通して、高校生は通っている高校を通して給付される見込みだということです。「県外の高校に通っている場合でも給付の対象となる。千葉県の生徒が通う県外の高校にも周知の文書を送りたい」としています。
給付の時期は、小中学生は、市町村によって変わる可能性があります。県は「複数の市町村は、10月の児童手当の支給にあわせて、県の1万円も支給するのではないか」と話しています。今回の県の1万円の支給には、所得制限を設けていないため、児童手当の対象ではない場合でも対象となります。
高校1年生に対する給付の時期は、「未定だが、できるだけ早く給付したい」ということです。
銀行などの口座に振り込まれる見込みだよ。
保護者の受け止めは?
今回の千葉県の事業について、JR千葉駅前で保護者の受け止めを聞きました。
【給付対象】
小学4年生の娘と小学3年生の息子がいる千葉市に住む20代の女性
「いちばんは、電気代が上がっていると感じます。ふたりとも野球やダンスなどの習い事をしているし、食費もかかるので、ひとり1万円の給付はありがたいです。野球用品を買うのに使いたいです」
【給付対象】
小学6年生と小学4年生の娘がいる白子町に住む30代の女性
「今もいろいろなことにかかりますが、これから中学、高校と進学するにつれてさらにお金が必要なので、1回だけの給付だとしても助かります」
【給付対象とならない】
幼稚園の年長の娘と2歳の息子がいる千葉市の40代の女性
「1学年の差で給付の対象にならず、残念です。節約には限界があり、幼稚園児でも食費や日用品などにお金がかかるので、対象の幅をもう少し広げてほしかったです」
【給付対象とならない】
幼稚園の年長の娘と2歳の息子がいる千葉市の30代の男性
「うちは対象にならないですが、県がこのような取り組みをするのはよいことだと思います。今後、継続的な給付も検討してほしいです」
熊谷知事「健やかな成長を」
熊谷知事
「学びの機会が物価高騰によって失われてしまうと、最終的には県の活力にも大きく影響してくる。子どもたちはコロナ禍の中でさまざまな機会が制限されてきたので、子どもたちの健やかな成長のために必要な機会を県として確保したいと考えた」
「基本的に子育ての給付金は中学校までなのに対して、県としては、高校の入学にあたっては、なにかと費用が高価なので、そこをプラスアルファ支援をしたいということで、高1は、今回、特別に給付しているというのをご理解いただきたい」
市町村が対象外の子どもに独自給付も
県内では習志野市が、県の給付対象とならない就学前の子どもに1万円を給付することを決めたほか、千葉市や白井市などでも県の給付対象とならない子どもへの現金給付の検討が進められています。
現在、多くの市町村で、6月の定例議会に向けた補正予算案の編成が行われているよ。今後、各市町村の発表に注目ラッカ。
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