昨年秋、マルグレーテ2世女王が次男のヨアキム王子の4人の子どもたちから王子と王女の称号を剥奪することを発表して世界中の注目を集めたデンマーク王室。長男のフレデリック皇太子とメアリー皇太子妃の長男クリスチャン王子が王室手当てを辞退することを明らかにした。
王室は今週初めにインスタグラムで声明を発表。「クリスチャン王子は今年10月15日で18歳になる。来年の王子は高等教育を修了することを優先する」とコメント、その後の進路については時期が来たら発表するとしている。デンマーク王室では18歳になると王室手当てを受け取る資格が生じるが声明によると「首相府とは王子が21歳になったとき、あるいはそれ以前に王位継承が行われる可能性があったときに王室手当てに関する法律の制定をデンマーク議会に求めることで合意している」。21歳になって公務に就き始めたとき、もしくは可能性は低いが21歳になる前に国王に即位したらそのとき、受け取り始めるとしている。「公の場所に出席するのが増えるのは学業を修了してからになると思われる。それは王子の教育の状況次第ではあるが、修了するまでは現在と同じように公式の場への出席は今と同じように限られた場合だけになる」。
王子は現在、コペンハーゲン郊外にある普通高等学校に在籍している。今年4月に行われたマルグレーテ2世女王の誕生日祝賀イベントなどには出席しているが本格的な公務には携わっていない。王位継承順位は父のフレデリック皇太子に次いで2位になる。
2021年6月にもオランダのカタリナ＝アマリア王女が18歳になると受け取れる年間200万ドル（約2.8億円）の王室手当てを「フルタイムで公務に就くようになるまで辞退する」と発表、注目を集めた。現在王女はアムステルダム大学に通う傍ら、両親と公の場所に出席しているが手当てはまだ受け取っていない。クリスチャン王子も高校卒業後、大学に進学すると見られている。どのような進路を選ぶのか続報を待ちたい。
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