どうやら宅配の郵便物には〝7cmの壁〟があるらしい。その壁を乗り越えた便利な「小包ポスト Pakemo(パケモ)」がパナソニックから発売された。
〝7cmの壁〟とは何か? その秘密を探ってみた。
通販の荷物は増えたけどコロナ禍で対面受け取りを控えたい
経済産業省 「令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2019年は、EC(通販)の市場規模は19兆4000億円となっている。これは、2010年度比で約2.5倍に拡大。また、2018年と比べても18兆円から7.65%も増大している。
また、コロナ禍では不要な外出を控えることもあり、2020年、2021年とEC市場の拡大は必至だ。
一方で、荷物の受け取りについては、利用者と物流担当者双方で感染拡大を防ぐ意味もあり、約7割の人が手渡しではなく非対面での受け取りを希望しているという(パナソニック調べ)。
フリマアプリを使っている人の7割の荷物は厚さ7cm以下
荷物の受け取りを非対面にするために乗り越えなければならない課題がある。それは、〝7cmの壁〟だ。
メルカリなどのフリマアプリを利用する20〜60歳代の1000人に、2021年3月、パナソニックがアンケートを実施したところ、「ネコポス」「ゆうパケット」といった厚さ3cm以下で商品を発送するユーザーが全体の46%おり、また、厚さ7cm以下の「ゆうパケットプラス」「宅急便コンパクト(約5cm)」を利用する人が21%だった。約7割の人が厚さ7cm以下のサイズで発送しているという現状がある。
7cm以下の大型郵便物が、一般的なポストでは入らない
ただ、この7cmという厚さが、一般的なポストには壁となる。一般的な家庭用のポストの投函口は、3cm程度のモノが多いからだ。
そこで、大型郵便物を受け取れるポストに注目が集まってきている。
「小包ポスト Pakemo」なら投函口は7.4cm
パナソニックが2021年6月1日に発売した「小包ポスト Pakemo」。
投函口7.4×33cm(有効寸法30cm)で、内容量は幅30×奥行き15×高さ34cmの大容量ポストだ。
約80度開く投函口と約40度開く前面取り出し口を持ち、同時に2つまで大型郵便物を受け取れる便利なポストとなっている。
さらに、厚さ5mmのクッション材を底面に設置して、郵便物の衝撃を軽減。投函物は最大重量4kgまで対応する。価格は7万9310円
投函はしやすいけれど、抜き取りされにくい構造
大型郵便物となると、盗難が心配だという方も多いはず。
そこで、「小包ポスト Pakemo」は独自の投函口設計のフラップ構造を採用。そのため手を入れても引き出しにくく、荷物も抜け取りにくい。
また、キー不要で、数字を回して施錠・解錠できるダイヤル錠付。もちろん、盗難などを100%防げるとは言えないが、利用者にとってはありがたい工夫だろう。
4色のカラーラインアップに専用ポールも3色用意
建築素材に由来した、鋳鉄ブラック、ステンシルバー、漆喰ホワイト、エイジングブラウンの4色がラインアップする。
外壁の塀や、
住宅の外壁にねじで締結する。
さらに、表札(別売)やドアホン(別売)などと組み合わせてポールに取り付けられる、専用のエントランスポール「小包ポスト パケモ専用エントランスポール Archi Frame(アーキフレーム)Jタイプ」も、クールシルバー、ブラック、ブラウンの3色で用意。
価格はそれぞれ、6万8970円(LEDユニットなし)/ 8万740円(LEDユニットあり)となる。
再配達の解消も! 物流にも優しい「小包ポスト Pakemo」
通販利用者が増えながらも、コロナ禍で荷物の対面受け取りを避けたいという声が高まっている。さらに、増え続ける通販荷物に対して、〝再配達〟は物流業者の大きな負担になっている。
そんな社会構造の変化に対応する一助として、「小包ポスト Pakemo」の活躍が期待される。
取材・文/中馬幹弘
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