
東京オリンピックの事前合宿のため、今月19日に来日したアフリカ・ウガンダの選手団の1人が新型コロナに感染していることが確認されたことについて、合宿先の大阪・泉佐野市は選手団全員が濃厚接触者に認定されたと発表しました。
市は、選手団に対して来月3日までホテルで待機するよう求めています。
アフリカ・ウガンダの選手団9人は今月19日、東京オリンピックの事前合宿のため成田空港に到着しましたが、このうちの1人が、空港で受けた検査で新型コロナへの感染が確認され、国が指定する施設に入っています。
この1人を除き、検査で陰性だった8人は、貸し切りバスで移動し、20日、合宿先の大阪・泉佐野市に到着しました。
泉佐野市によりますと、地元の保健所が、▼感染者とマスクをせずに15分以上、接触したかどうかや、▼機内で感染者の前後2列以内に座っていたかどうかなどを聞き取った結果、選手団8人全員と、同行していた市の職員1人のあわせて9人を濃厚接触者に認定したということです。
9人は現在、市内のホテルに滞在し、一般客とフロアを分けたうえで、部屋で待機していて、外部との接触はないということです。
また、毎日行っているPCR検査ではいまのところ陰性だということです。
市は、選手団に対して来月3日までホテルで待機するよう求めていて、練習開始の時期については保健所などと相談して決めたいとしています。
【泉佐野市長は】。
泉佐野市の千代松大耕市長は、ウガンダ選手団と市の職員、合わせて9人が濃厚接触者と特定されたことについて、記者会見で「待機要請の期間、選手たちが練習できないのが非常に気の毒でかわいそうだ。市としては選手たちに部屋で待機してもらっている。関西空港にいちばん近い市として、国際都市を目指し、粛々と準備してきたので、ホストタウンとしての役割をしっかり最後までまっとうしたい」と述べました。
【大阪知事“成田に留め置くのが筋”】。
大阪府の吉村知事は、記者団に対し、「泉佐野市とともに、選手団の健康観察を毎日行って練習をいつから再開するか判断する。その場合でも、行き来は宿泊先のホテルと練習施設だけで、市民とは接しない形をとる。ホストタウンの泉佐野市を、府が支援する形で進めていきたい」と述べました。
そのうえで、吉村知事は、「本来なら、成田に留め置くのが筋ではないか。入国時に陽性者が出た場合、どうするのかということについては、しっかり考えるべき検討課題になるのではないか」と述べました。
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