稚内港とサハリンを結ぶ貨物船の今年度の第１便が２９日到着しました。運航する市などは新型コロナウイルスの影響で取り扱いが落ち込むなか、ロシアの土産品を試験的に輸入して地域経済の活性化を図ることにしています。
稚内市などは、サハリンとの経済交流を進めようと、毎年、貨物船をチャーターして、輸出を中心とする貿易を行っていますが、新型コロナの感染拡大以降、輸出量は激減しています。
こうした中、貨物船の今年度の第１便が２９日稚内港に到着し、これまで実績がほとんどなかったロシアの民芸品「マトリョーシカ」や食器などの土産品およそ１００キロが試験的に輸入されました。
土産品は地元で販売されるということで、稚内市などは輸入の実績を増やして、サハリンとの経済交流を維持するとともに地域経済の活性化を図ることにしています。
稚内市サハリン課の三谷将課長は「サハリンとの経済交流は厳しい状況が続いている。当面、輸入に着目し、民間企業が参入できるよう取り組んでいきたい」と話していました。
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