孫を名乗る電話を信じた甲府市の８０代の女性が、現金５００万円をだまし取られた詐欺事件で、警察は女性から現金を受け取ったとして、５８歳の容疑者を帰省先の熊本市で逮捕しました。
調べに対し、「山梨に行ったこともなければお金を受け取ったこともない」と容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、主に都内で生活していた無職の小森谷正博容疑者（５８）です。
警察によりますと今月２日、甲府市の８０代の女性の自宅に孫を名乗る電話があり、女性は「書類をなくして違約金がかかる」という、うその電話を信じて翌日、現金５００万円をだまし取られました。
警察が自宅付近の防犯カメラの映像などを分析したところ、小森谷容疑者が現金を受け取る「受け子」だったことが確認されたとして、１６日昼過ぎ、お盆期間中に実家のある熊本市に帰省していた小森谷容疑者を詐欺の疑いで逮捕したということです。
調べに対し、「山梨に行ったこともなければお金を受け取ったこともない」と供述し、容疑を否認しているということです。
警察は事件に関わっていた詐欺グループの実態解明を進めるとともに、小森谷容疑者が別の詐欺事件にも関与していたとみて調べています。
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