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Sunday, September 11, 2022

60歳専業主婦の離婚…「年金分割」しても月額10万円の悲劇 - 幻冬舎ゴールドオンライン

60歳専業主婦の離婚…「年金分割」しても月額10万円の悲劇 (※写真はイメージです/PIXTA)

専業主婦が離婚を考える場合、一番の悩みどころは離婚した後の経済的な問題です。「年金分割」という制度があり、婚姻期間中の夫の厚生年金を半分受け取ることができるのですが…。フィナンシャルプランナーの長尾義弘氏が著書『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(河出書房新社)で解説します。

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教えて!60歳専業主婦が離婚したら年金はいくら?

▶60代で離婚を検討中/離婚したら、年金分割の上乗せはどれくらい?

現状

結婚生活30年になるシニア世代の夫婦。妻は60歳で専業主婦、61歳の夫は65歳まで再雇用で働くつもりです。60歳までの夫の平均賃金(月額)は40万円でした。

65歳からの年金受給額の見込みは、

●妻──月額6.5万円(年額約78万円)
●夫──月額15.5万円(年額186万円)

夫婦の合計は約22万円ですが、この見込みは崩れるかもしれません。

妻が離婚を考えているからです。ただ、大学卒業後は自営業の父を手伝い、結婚してからは夫の扶養範囲内でパート勤め。厚生年金に入った経験がなく、年金は基礎年金しかありません。離婚すると、妻の年金は月額約10万円。かなり厳しい生活になりそうです。

対策

離婚したときは、「年金分割」という制度があります。婚姻期間中の夫の厚生年金を半分受け取ることができるのです。合意分割で按分割合が50%の場合、30年分の厚生年金を計算すると約6万円ですから、約3万円は妻が受け取れます。自分の基礎年金と合わせて約10万円になりますが、生活するには乏しい金額です。ここは自分の老後を支える働き方を考えましょう。

今後は厚生年金に加入しながら働くのです。仕事は70歳まで続けます。こうすると、新たに10年分の厚生年金が上乗せされます。さらに、年金も70歳まで繰下げ受給します。年金分割で受け取る分も繰下げが可能です。

繰下げ受給によって増額された基礎年金と厚生年金を合わせると、70歳の年金額は月に約15万円になります。なんとか暮らしていけるのではないでしょうか。

なお、婚姻期間中の厚生年金の計算は、少々複雑です。正確な数字を知りたいときは、年金事務所に尋ねてください。夫に知られずに確かめることもできます。

離婚する際は年金分割があるとはいえ、金額はさほど大きくならないケースが多いものです。あまり期待しすぎないほうがいいでしょう。

長尾義弘著『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(河出書房新社)より。

長尾義弘著『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(河出書房新社)より。

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ファイナンシャルプランナー
AFP
日本年金学会会員

大学卒業後、出版社に勤務。いくつかの出版社の編集部を経て、1997年に「NEO企画」を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生みだす。お金のしくみ、保険のカラクリについての得する情報を発信している。

著書には『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『かんたん!書き込み式 保険払いすぎ見直しBOOK』(河出書房新社)、『コワ~い保険の話』(宝島社)、『保険ぎらいは本当は正しい』(SBクリエイティブ)が、監修には年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』などがある。

【ホームページ:http://neo.my.coocan.jp/nagao/

著者紹介

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