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Monday, June 13, 2022

凸版印刷 薬受け取る負担を突破!治療を継続しやすい環境つくる - 読売新聞オンライン

自分らしく生き生きと働く女性たちが、ポジティブな気持ちになれたり、仕事の役に立ったりする「ハッピーアイテム」を紹介します。

松嶋玲衣(23)
事業開発本部 ヘルスケア事業推進センター

「凸版のこと、印刷の会社って思ってません?」
「医療やヘルスケアの課題も突破してるんだなって考えるだけで……」

大泉洋さんと成田凌さんのコミカルな掛け合いで話題のテレビCMを目にしたことがある人もいるでしょう。

凸版印刷の手掛ける事業は、ITを活用したセキュリティーやマーケティング関連の「情報コミュニケーション」、パッケージや建装材などの「生活・産業」、半導体やディスプレー関連の「エレクトロニクス」の3分野を軸に多岐にわたります。

「どんな業種でも、やりたいことがなんでもできる」と思い、入社。社内座談会で各部が取り組んでいる事業の説明を受け、処方せん薬宅配サービス「とどくすり」に携わっている先輩社員たちが誇らしく見え、配属先に希望しました。

「とどくすり」は2020年3月に始まったサービス。通常、処方せんを患者が薬局にもっていき、服薬指導を受けますが、FAX等で薬局に送られた処方せん情報を基に、患者は電話やオンラインで薬剤師から服薬指導を受けられます。薬は患者の自宅に配送される仕組みです。

処方せん薬宅配サービス「とどくすり」の説明をする凸版印刷の松嶋玲衣さん
「とどくすり」の説明をする松嶋さん

企画開発の担当として、安心・安全・便利な服薬環境を整え、多くの患者が使いやすいサービスにしていきたいと考えています。2022年5月からコンビニ大手「ファミリーマート」と連携したサービスを開始。処方せん薬を送料・手数料無料で、店舗で受け取ることができます。身近なコンビニで薬を受け取れることができ、継続しやすい治療環境を目指します。

健康を支える仕組みには「利便性」と「安全性」のバランスが欠かせません。利便性ばかりでは、薬の種類や量を間違えてしまったり、個人情報がおろそかにされたりしかねません。一方、安全性にとらわれて慎重になりすぎては、薬の受け渡しに何時間も待たされてしまうという事態になりかねません。

ヘルスケアは印刷会社と結びつかないように思われるかもしれません。しかし、偽造防止のために特殊な様式を備えた株券などの印刷で培われたテクノロジーが、利便性と安全性の両立を可能にしています。

会員登録は17倍に

「とどくすり」のサービスを利用するには、会員登録が必要です。ファミリーマートとのコラボサービスで会員数の大幅な増加が見込まれていたため、滞りなくサービスが提供できるように、オペレーションの改善・構築にも取り組みました。サービス開始直後には、会員数は約17倍に伸びましたが、大きなミスなくスムーズにスタートでき、手ごたえを感じています。

オンラインのサービスに慣れ親しんでいるユーザーに、不安や不便さを感じさせないシステムとは何か? 常に答えを探しているのですが、「正解」が分からないことが多く、壁にぶち当たることも少なくありません。

オンラインの薬局を利用すると、「調剤中です」という案内表示がされ、状況が一目で分かるようになっています。このステータスを示す案内を今後、「今、〇〇にお薬があります」「お薬は〇日に届きます」など、きめ細かく通知するようにサービスの充実を図り、患者の気持ちに寄り添ったシステムにしていきたいと考えています。

ディズニーリゾートの「歩くマップ」

幼い頃から東京ディズニーリゾートが大好き。大学時代には、ディズニー愛好会のサークルに参加し、大学2年の時にはディズニーのキャストとして働き、パレードが始まるときに来場者を案内していました。

パーク内のアトラクションや施設はすべて把握し、地図を見なくても場所や行き方が分かるようになり、キャスト仲間から「歩くマップ」と呼ばれていました。

半年ほどのキャスト経験で得たお金でアップルウォッチを購入。今も大切な相棒のような存在です。腕に巻くと、「さあ、やるか!」と気が引き締まります。運動量を計測する機能も備わっているので、リモートワークで座っている時間が長くなると、活動量が少ないことを警告してくれます。

夢はでっかく

外出が困難な高齢者や、コロナ禍で対面での薬の受け取りが困難なケースが増加しています。さらに、慢性疾患で継続した服薬が必要にもかかわらず、仕事が忙しいなどの理由で、服薬を途中でやめてしまう患者も。「とどくすり」のサービスをこうした人たちに知ってもらって、治療や健康をあきらめないでほしいのです。

「とどくすり」と「ファミリーマート」の連携事業は、都内で始まったばかりのサービスです。この仕組みをどんどん広げ、全国へ展開できるよう突破していきたい。夢はでっかく、安全、安心を守りながら、もっと便利に。

(読売新聞メディア局 渡辺友理)

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