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Wednesday, May 31, 2023

「裏バイト」で覚醒剤入り荷物を受け取った男性に無罪判決 大阪 ... - 朝日新聞デジタル

松浦祥子

 覚醒剤が入った荷物を関西空港で受け取ったとして、覚醒剤取締法違反などの罪に問われた男性被告(52)の裁判員裁判で、大阪地裁は31日、無罪(求刑懲役11年、罰金300万円)の判決を言い渡した。末弘陽一裁判長は「荷物に違法薬物が隠されているとの認識があったと認めるのは困難だ」と述べた。

 判決によると、男性は副業を探すため、ツイッターで「裏バイト」などと検索したのをきっかけに仕事を依頼され、2022年6月、関西空港で荷物を受け取ることになった。だが、男性の到着前に荷物の中身が覚醒剤と発覚し、男性は受け取りに来たところを現行犯逮捕された。

 公判では、男性が荷物の中身を認識していたかが争点となった。検察側は、男性が「裏バイト」と検索していたことなどから「違法な仕事でも構わないとの姿勢がうかがえ、違法薬物かもしれないと認識していた」と主張した。しかし、判決は男性の「一風変わった仕事を探していた」などの供述を重視。「違法薬物まで想像が及んでいなかったとみる余地は十分にある」と結論づけた。

 大阪地検の北岡克哉次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントした。(松浦祥子)

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