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Thursday, February 11, 2021

乗客と野菜を運ぶ『貨客混載バス』“路線の半分が赤字”というバス会社の新戦略が好評 | MBS 関西のニュース - 毎日放送

乗客と野菜を運ぶ『貨客混載バス』“路線の半分が赤字”というバス会社の新戦略が好評

更新:2021/02/11 17:40

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛の影響で、交通機関も大きな打撃を受けています。兵庫県のバス会社「神姫バス」が路線の存続と地域の活性化をかけて、ある実証実験を始めました。

 2月9日午前11時、兵庫県三田市の山間部にある高平小学校前停留所にバスが到着しました。そこにやってきたのはいくつものカゴを積んだ荷台を押す人たちです。カゴの中には野菜が入っています。

 (生産者)
 「(Q何を持ってこられたのですか?)私はほうれん草です。これはバスにおまかせしたらバスが運んでくださるので。」
 「(野菜をのせるのは)5回目です。よろしいわ、気楽ですわ。」
 「白菜やらかぶらを。こうして助けていただいてうれしいですね、本当にね。」

 今回の社会実験は乗客と一緒に貨物も運ぶ『貨客混載』です。朝に収穫したばかりの新鮮な野菜や果物を、通常ダイヤの路線バスで街中のJAの直売所まで運ぶのです。高齢化が進む農家にとって、野菜を車で運ぶのは運転への不安もあって大きな負担となっていました。

 一方、神姫バスも三田エリアは人口減少に加えてコロナ禍による出控えで“路線の半数が赤字”という課題を抱えていました。

 (神姫バス 津村拓也さん)
 「新型コロナウイルスの影響で、路線バスは従来の約7割の利用者。新たな収益の柱・サービスを作り出す中で、2020年9月ごろから動き始めました。」

 貨客混載は農家の負担軽減と路線存続のための“一石二鳥の切り札”だったのです。とはいえ運賃は人間の半額弱の1カゴ200円か250円(普通運賃は片道520円)。この日は野菜だけで2550円で乗客5人分です。終点のさらに先の直売所に到着すると農家の人に代わってJA職員が野菜を積み降ろします。

 貨客混載は鉄道でも始まっています。JR九州では2020年末、休止した新幹線車内販売のスペースを活用し、荷物を運ぶ実証実験を実施しました。JR西日本も連携して鮮魚を運ぶ計画です。

 (JR西日本 長谷川一明社長 2021年1月)
 「既にある物流業界に割って入ろうという考え方ではございません。物流事業者と連携して、より早く定時に着くということで、新しい輸送の価値が出る。」

 JAの直売所に並べられた路線バスで運ばれた野菜。これまで品薄になりがちだったお昼以降も充実の品揃えです。

 (購入客)
 「きれいで肉厚ですごくおいしそうなほうれん草です。やっぱり新鮮でスーパーのとはちょっと違う。」

 (パスカルさんだ一番館 野田浩史店長)
 「想定以上にお客さんに手を伸ばして買っていただいている。出荷されたものの8割ぐらいは完売できている。鮮度もいいですし、いい反響をいただいていると思います。」

 バス会社と農家にとって窮余の策だった貨客混載ですが、地域の消費者もうれしい“一石三鳥の策”となるかもしれません。

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