林野庁発注の林道改良工事を巡る贈収賄事件で、収賄容疑で逮捕された林野庁天竜森林管理署(浜松市浜北区)勤務の岩崎隆裕容疑者(49)が、贈賄容疑で逮捕された静岡県富士宮市内の建設会社役員に対し、発注工事で便宜を図る見返りに賄賂を要求していたことが10日、わかった。岩崎容疑者は約200万円を受け取り、工事の材料単価を不正に引き上げていたとみられる。
岩崎容疑者は2018年12月末、後藤元光容疑者(74)が経営する「佐野藤建設」(静岡県富士宮市)に発注した神奈川県内の林道改良工事で、費用の増額を示唆した見返りに、後藤容疑者から富士市内で現金約200万円を受け取った疑いで逮捕された。現金は手渡しだったという。
関係者によると、岩崎容疑者は、後藤容疑者と直接会った際に賄賂を要求していたという。佐野藤建設が受注した林道改良工事では、工事に使う材料を変更したうえで、材料価格を不正に引き上げていたとされ、結果として工費は約300万円増額の約4300万円となっている。賄賂の約200万円を差し引いても、後藤容疑者は約100万円の利益を得たことになる。
賄賂を受け取った当時、岩崎容疑者は林野庁東京神奈川森林管理署(神奈川県)に勤務し、同署発注の林道工事などで設計や監督に携わっていた。2人は仕事を通じて知り合い、10年以上の付き合いがあり、静岡県警は癒着を深めていった経緯についても調べている。
県警は10日、天竜森林管理署や佐野藤建設などに捜索に入った。押収した資料を分析するなどし、ほかにも賄賂の授受がなかったかなどについても調べを進める方針だ。
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