その内容をみると、これまで複雑だったアマ資格が簡略化され、わかりやすくなったとの評価が高い。アマ資格違反は次の4つのケースと記されている。 (1)賞の限度額(700ポンド/1000ドル)を超える賞を受け取ること、またはハンディキャップ競技で賞金を受け取ること。 (2)プロフェッショナルとしてプレーすること。 (3)技術指導をすること(ただし、現在あるすべての例外は今後も適用となる。例えば、教育機関でのコーチングや、認可されたプログラムを援助すること。また体の健康、ゲームの心理学的コーチングなどは除外される)。 (4)ゴルフクラブのプロフェッショナルとして雇用される、またはプロフェッショナルゴルファー協会の会員となること。 (1)の注釈をすると──。限度額の賞(金銭を含む)を受け取れる競技はスクラッチ競技のみで、賞の金額も「2016年度版アマチュア資格規則」の750ドル以下から1000ドル以下へアップ。この額は各国の統括団体が物価事情などにより、限度額を決めることができ、JGA(日本ゴルフ協会)では「10万円以下」と決められている。ハンディキャップ競技(ゴルフコース、シミュレーター上)で賞金は受け取れないが、限度額に応じた価値の他の賞を受け取ることができる。また、アトラクション的な要素が強いロングドライブコンテストやパッティング競争などには適用されないとしている。 もう1つ、明確にされた要素は、「すべての広告、関連費用、スポンサーシップ制限の撤廃」という項目。有り体にいえば、上記の4つさえ違反しなければ、広告出演していくら稼いでもいいし、スポンサードもOKということ。 これらの改正点を踏まえてJGA規則委員会委員長の貝原剛氏は次のように話す。 「2つポイントがあります。1つは非常にわかりやすくなったこと。これまでは複雑すぎて適用する側もされる側も現場で判断しにくかった。技術指導にしても資格違反になる、ならないという具体例を明解に出しています。2つ目は時代のスピードに応じた改正点になっていることです。広告といっても昔は紙媒体にかぎられていましたが、今やSNSやらIT媒体もあり、急速に広がっていく多様性に追いついた改正になったと思います」 現在、JGAでは日本語化を進めているとのこと。今月中にガイダンスをホームページに掲載する予定だ。 週刊ゴルフダイジェスト11月30日号より
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